現在使っている3Dプリンタには「Anycubic i3 Mega」と「Anycubic Mega-S」の2種類バージョンがあります。私が使っているのは「Anycubic i3 Mega」の方ですが、こちらは下位モデルのためフィラメントホルダーが無いのですよね。ちなみに上位機種の「Anycubic Mega-S」には本体にフィラメントホルダーが搭載されています。
他にも上位モデルにはTPUフィラメントが使えるという特典もあるのですが、私は今のところ使う予定がないので、フィラメントホルダーだけが欲しいなぁと思っていました。
Anycubic i3 MegaとAnycubic Mega-Sのフィラメントホルダー違い
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現状使っている3Dプリンター「Anycubic i3 Mega」を上位機種にアップグレードするカスタムパーツも売っているのですが、正直TPUフィラメントは使わないし、ホルダーだけのために追加料金を払うのは勿体ないということで、、、
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こうなったらフィラメントホルダーを
自分で設計するしかないな!
となったわけです(笑)
フィラメントホルダーの自作に向けて
まずフィラメントホルダーを作るのであれば、そのまま今使っている3Dプリンターで製作まで行えるのが一番良いなと思い、PLA樹脂で作れる設計で構想を考えてみました!
今使っている3Dプリンターのワークスペースとサポート材を無しで作りたいので、下図のような2部品構成で設計しました!
![](https://sukinakotode-ikiteiku.com/wp-content/uploads/2020/06/0c4b9fd8a9d9b2a2b71a8b7845f5ecf7.png)
今回は会社で使っている3DCADの「SolidWorks」「CATIA」でガチ設計しましたw
※たぶんFusion360を使用している方は、Fusion360でも問題なく作れると思います
設計のこだわりポイント
今回フィラメントホルダーを自作するにあたって、設計した部品のこだわりポイントを書いておきます。
■こだわりポイント①
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ちょっとマニアックな話になってしまうのですが、フィラメントは意外と重い物もあるので、ボルトに負荷をかけないために一度ボスをインローで受けてから、ねじで固定しています。
そのまま端面にねじ固定をすると、ボルトにラジアル荷重がかかってしまうのを防いでいます。
※我々の設計業界でのお話を淡々としているため、この辺は聞き流していただいてOKです(^^;)
■こだわりポイント②
3Dプリンター本体に取り付ける際に、ねじ固定をしやすくするため、六角レンチの工具がアクセスしやすい設計にしました!
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■その他
本来公式メーカーが板金で製作している部品を樹脂で作るので、同じ形状だと重さに負けて、たわんでしまったり壊れてしまう可能性があるので、剛性をアップさせています。
板厚や格子リブをつけたりして、フィラメントの重さに実際に耐えられるのかの応力解析のシミュレーションも行いました!
※同じく業界人間の戯言なんでスルーしておいて下さいw
実際に3Dプリンターで部品を作製します
■それでは実際に3Dプリンターで部品を作っていきます!!
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■2つの部品をそれぞれ作製していきます
![](https://sukinakotode-ikiteiku.com/wp-content/uploads/2020/06/2ef7aeddb564a9b18a36fdc6115ee2ca.png)
■作製したフィラメントホルダーを本体に取り付けます!
一緒に本来磁石で固定されていたフィラメントのセンサー部品も、本体の横にねじで固定します
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・フィラメントホルダーは六角穴付きボルト「M3 長さ8mm」にて固定
・フィラメントセンサーは六角穴付きボルト「M3 長さ13mm」にて固定
自作のフィラメントホルダーが完成しました!!
ついにフィラメントホルダーが完成したので、完成図をアップしておきます!
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![](https://sukinakotode-ikiteiku.com/wp-content/uploads/2020/06/810e7f9abe6a7b05aa4995af3187d349.png)
いかがでしたか!?
今回は3Dプリンター「Anycubic i3 Mega」のカスタム部品であるフィラメントホルダーを自作して、上位バージョンの「Anycubic Mega-S」になんちゃってカスタムする記事を書いていきました!
他にも3Dプリンターの記事や機械設計の記事を、色々と書いていますので、もし良かったらそちらも見てみてください!!
・3Dプリンターや機械設計の記事も見てみる
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それではまた次の記事でお会いしましょう!!
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