#24【機械設計】ねじの書き方【めねじの製図と寸法】

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今回は「ねじの書き方」について説明していきます。特に図面を書く時には「めねじ」を書くことがよくあると思います。
その時に新入社員から『ねじの製図方法が分かりません 』 や『下穴の寸法は何㎜で書けばよいですか?』という質問をよくされます!




しかし、だいたいのベテラン設計者にそれを聞くと、、、


「JIS見たんか!? コラーーーーー!!」


と切れられることって良くあるよね?(え?そんなにない?)

ということで、いつものようにこの怒られない機械設計ブログ記事で解説していきましょう!


ここでは学生向け、新入社員向けに、なるべく優しく分かりやすくをコンセプトに、今回で24回目の機械設計記事を書いております。




それでは早速ですが、
2DCADを使って、M6×1.0のめねじを書いてみましょう!

ちなみに今回使用している2DCADは「鍋CAD」という超オススメソフトです!!


まだダウンロードしていない方は是非入れておいて損はないので、過去の記事を参考にして、自分のパソコンに導入しておきましょう!

【過去記事】
  ↓

#22【機械設計】無料で使える2DCADは鍋CADがのオススメ

■まずは線の太さから説明していきます

 ↑
図のように「細線」と「太線」を間違えないように気を付けましょう!
それから円の中心には「細い一点鎖線」で中心線も書いておきます





それから、左にある図の円の細線が右上だけ切れていますが、
これは新JIS表記なので会社によっては切らないルールでやっているところもあります。
その会社のルールで書いておくのが無難かと思います。

さあここからが、よくある質問の一つです!
 M6のねじを書くので、なんとなく6㎜の寸法はイメージが湧くと思うのですが、下穴の寸法は「???」となることが多いようです!

ここで『下穴の寸法はいくつですか? 』 と迂闊に聞けないのが、機械設計技術者のめんどくさい所ですよね(笑)




ちなみに、2年目、3年目の設計者に聞いても、なんと知らない問題まであります!


というのも、2D、3DCADのライブラリに製図データが登録されているため、ワンクリックでねじが書けてしまうからです!



『じゃあ初めからCADの使い方だけ覚えればいいだろ!?』


はい!そのとおりです!効率だけ考えればそれが一番良いです!


なのでここからは、そのツールを使えない方(使わせてもらえない方)向けと、
俺は同期やライバルに差をつけたいんだ!!って方だけ見てもらえればOKです!

では、やる気のある方は次のステップへいってみましょう!

まずJIS検索すると、どんな寸法になっているか調べてみましょう!

 ↑
JIS(B0209)ではこのように記載されていました。
※厳密にはJISからよく使う並目ねじの寸法だけを、私がエクセルに入力した表です

今回はM6ねじを書くので、M6×1.0の内径を確認します。

M6ねじの下穴径は4.917~5.153㎜ということが分かります!

範囲が広すぎるよ~~!困るよ~~!
それに毎回JISで下穴径を調べて書くのメンドイよ~!

って方のために、単純に簡略化して下穴径を書く秘伝の技を伝授します

それは、、、

「ねじの呼び」-「ピッチ」=『下穴径』

です!




例えばM6×1.0のねじの場合、「6-1」=『5』なので、下穴は5㎜で書いておけばOKです!

え?それで大丈夫なの!?
加工メーカーに違う加工されない?


って思うかもしれませんが、

安心してください!!そんなことは絶対されません!!

そもそもねじの寸法表記は「M6×1.0 ねじ深さ10」(会社によって書き方ルールが違ったりします)

と書いておけばOKで、下穴径まで指示する必要はありません。
ねじの呼びとピッチ、ねじ深さだけ分かれば、後は加工者が判断出来ます!

ただそれを分かった上で、簡略化したり工数削減していればOKなのです!


ベテラン設計者が怒る理由(怒る人ばかりではないが)は、
意味も分かってないのに分かろうとしていない事に怒っているのです!!

ここで技術者あるあるネタを一つ、、、



下図のようにドリルの下穴形状を図面に書く時に、先端の角度を「120°」で書きました!と伝えると、

ドリルの先端角は118°ですぅ~~」ドヤッ

とか、
めんどくさい事を言ってきますが(注:全員がそういう人ではない)




その角度を分かったうえで、『あえて120°に簡略化して書きました! 』 と言えば、きっとベテラン設計者も納得する(はず)です!

とまあ、長い記事になってしまいましたので、今回はこの辺で終わろうかと思いますが、最後にこれだけは言わせてください!

機械設計を始めたばかりで図面を書く時は、「機械設計製図便覧」が必須となります!

正直安い本ではありません。
が、機械設計をやるうえで一生使います!!
私も10年くらい前に購入して未だに使っています!

そう考えれば全然安い買い物なので、一度検討してみてください!
特に若くてやる気に溢れている若手設計者には絶対おすすめです!

ちなみに私の会社では、会社のお金で一人一冊買ってあげるように日頃からお願いしているくらいです!!

他にもCADや機械設計の記事を色々書いていますので、もし良かったらコチラも見てみて下さい!!

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